シーシャの味を決めるHMD|日本で人気のロータス型・ターキッシュリッド・アマボースト

「お店みたいにおいしいシーシャを家でも出したい」「どうせ道具を買うなら、失敗したくない」
シーシャが好きになればなるほど、こう思うタイミングが増えてきますよね。
その鍵を握っているのが、炭の熱をコントロールするヒートマネジメントデバイス(HMD)です。
この記事は、弊社のYouTube動画の内容をもとに、HMDについて分かりやすくまとめ直したブログ版です。
日本のシーシャ屋さんでもよく使われている定番HMDから、意外と知られていない高性能HMDまで、
初心者から上級者まで「自分に合う一台」がイメージしやすいように整理して紹介していきます。
日本のシーシャ屋で「ほぼ必ず見る」定番HMDたち
まずは、日本のシーシャ屋さんでの使用率が特に高い、王道のHMDから見ていきます。
カロード・ロータス(Kaloud Lotus)とロータス型ノーブランド

アメリカのKaloud社が発売しているカロード・ロータスは、
「世界で最も使われているHMD」と言っても大げさではない定番中の定番です。
日本のシーシャ屋さんでは、
・正規のKaloud Lotus
・見た目や構造が似たロータス型のノーブランド品(いわゆる「ロータスのそっくりさん」)
のどちらもよく使われています。
ロータスの主な特徴とメリットはこんな感じです。
- 炭の有害物質をカットしやすい
炭から出る灰やガス、超微粒子がフレーバー側に行きにくい構造で、味がクリアになりやすいです。 - シリコンボウルとの相性が良い
ロータスの直径は多くのボウルに合わせたサイズで、特にシリコンボウルにはぴったりフィットしやすく、熱が逃げにくいのがポイントです。 - 初心者の「最初の一台」に最適
どのボウルにも合わせやすく、炭の管理もしやすいため、熱管理にまだ慣れていない人にとってとても扱いやすいHMDです。
日本国内の正規品はモデルにもよりますが約6,000〜12,000円ほどで、ノーブランドのロータス型HMDは通販などで2,000〜3,000円前後の価格帯のものが多く見られます。
「とりあえず失敗したくない」「まずは王道から試したい」という人は、ロータスかロータス型HMDを選べば間違いないラインです。
ターキッシュリッド(YIMI Hookah / ジャンボ)

次に、日本のシーシャ屋さんでロータスと並んで定番と言われているのが、ターキッシュリッドです。
特にYIMI Hookahのターキッシュリッドは「日本で最もメジャーなHMDの一つ」と紹介されており、80feetなどの人気ボウルとの相性の良さでも知られています。
主な特徴は次のとおりです。
- 味の立ち上がりが早く、濃い味が出しやすい
フタのような形状でボウルの側面を囲い込むため、ボウル全体が素早く温まり、フレーバーの味が立ちやすくなります。 - 相性の良いボウル
・80feet
・アルパカボウル(Suri、Predatorなど)
こういった浅めのボウルと特に相性が良く、シンデレラフィットすると言われる組み合わせも多いです。 - ジャンボサイズで陶器ボウルにも対応
通常のターキッシュリッドは内径約6.5cmですが、ジャンボターキッシュリッドは約7.9cmとひと回り大きく、トルコ製の陶器ボウルなど幅広いボウルに対応しやすくなっています。
ロータスより炭の熱がダイレクトに伝わりやすいため、中級者以上向けと言われることも多いですが、
「濃い味」「しっかりした煙」が好きな人にはぜひ試してほしいHMDです。
アマボースト(Amavost)直置きに近いダイレクトな味を手軽に

日本のシーシャシーンで近年よく名前が挙がるHMDのひとつが、アマボースト(Amavost、通称アマボ)です。
アマボーストは、上級者が行う「直置き」の味にかなり近いニュアンスを、より扱いやすい形で再現してくれるデバイスです。
- 底が薄く、熱がダイレクトに伝わる
一般的なHMDより全体の装甲が薄く、特に底面が薄いので、炭の熱がフレーバーに直接近い形で伝わります。そのぶん味の輪郭がはっきりしやすく、立ち上がりも早いのが特徴です。 - 直置きの難しさをある程度カバーしてくれる
アルミホイルの上に炭を直置きするスタイルは、火力調整がかなりシビアで上級者向けのテクニックですが、アマボーストを使えば「直置きっぽい濃い味」をもう少し安全に狙えます。 - ボウルの汎用性が高い
アルミを敷いてから乗せることで、さまざまなボウルに対応可能です。
特に、最近人気のソラリスボウル(Solaris Bowl)との組み合わせ「ソラリス×アマボ」は、日本のシーシャ屋でも定番セットのひとつになっています。
重めのフレーバーや、モクモク系の煙が好きな人には、ぜひ一度試してほしいHMDです。
意外と知られていない「高性能HMD」たち
ここからは、まだ使っている人はそこまで多くないものの、
シーシャの楽しみ方を一段階アップさせてくれる「通好みのHMD」を紹介します。
灰が味を邪魔しない煙突構造:ジップクラウド(Zeppelin HMD)

的なHMD(ロータス型など)では、どうしても炭の灰が下のフレーバー側に落ちることがあります。
灰がフレーバーに乗ってしまうと、
・雑味が出る
・フレーバー表面を覆い、均一な加熱を邪魔する
といったデメリットが生まれます。
この問題を構造から解決したのが、ロシアのZidclouds社が出しているZeppelin HMDです。日本では「ジップクラウド」と呼ばれることもあります。
- 灰がボウル側に落ちにくい「煙突構造」
内部が煙突のような形状になっていて、灰や炭がボウル側に落ちにくい構造になっています。そのため、フレーバー本来のクリアな味を長時間キープしやすいです。 - 焦げづらく、長時間のセッション向き
熱が急激に上がりすぎにくく、焦げづらいよう設計されているため、火力管理にそこまで自信がない人や、作業をしながら長く吸いたい人にも向いています。 - チタンコーティングなど、高品質な素材
高品質アルミにチタンコーティングを施したモデルもあり、耐久性も高いとされています。
「とにかく味をクリアに保ちたい」「灰が落ちるストレスを減らしたい」
そんな人におすすめしたい一台です。
ガラスボウル × ガラス系HMDの世界

最近じわじわ増えてきているのが、ガラス製ボウルと専用HMDのセットです。
商品名はブランドやショップによってさまざまですが、
・ガラスボウル
・それをすっぽり覆う専用HMD(アルミやガラスなど)
の組み合わせは、いくつかのメーカーから販売されています。
ここでは、一般的なガラスボウル+HMDセットの特徴をまとめます。
- ボウル全体を効率よく温められる
HMDがボウルの上から全体を覆うようにフィットすることで、熱が均一に回りやすく、フレーバー全体をじっくり温めることができます。 - 炭を置く面積が広く、火力調整の自由度が高い
広いプレート部分に炭を置くタイプが多く、
・炭を中央に寄せる
・外側に逃がす
といった炭の位置調整で、かなり細かく火力をコントロールできます。 - 見た目の美しさも魅力
ガラス製ボウルは、フレーバーや煙の様子まで見えることが多く、
見た目の「映え」を重視する人には、所有欲を満たしてくれるセットです。
シーシャに「味だけでなく、ビジュアルの楽しさ」も求めたい人や、
火力を自分の手で細かくコントロールして遊びたい人に向いています。
どう選ぶ?HMDごとのおすすめタイプまとめ
ここまで紹介したHMDを、ざっくりタイプ別に整理するとこんな感じです。
扱いやすさ重視・初めてのHMDなら
- ロータス(Kaloud Lotus)
- ロータス型ノーブランドHMD
理由:
・ボウルを選ばず使いやすい
・炭の出し入れが簡単
・熱が安定しやすく、初心者でも失敗しにくい
濃い味・ガツンとした吸いごたえが欲しいなら
- ターキッシュリッド(通常〜ジャンボ)
- アマボースト(Amavost)
理由:
・ボウル全体に早く熱が回る
・直置きに近いダイレクトな熱の伝わり方で、味の輪郭が出やすい
クリーンな味・焦げづらさを重視するなら
- ジップクラウド(Zeppelin HMD)
理由:
・煙突構造で灰がフレーバー側に落ちにくい
・熱が上がりすぎにくく、焦げづらい設計
見た目も楽しみたい・火力調整を細かく遊びたいなら
- ガラスボウル × HMDセット各種
理由:
・ボウル全体をガラス越しに眺められる
・炭の置き位置でかなり繊細な火力調整ができる
まとめ:HMD選びで、シーシャはもっと楽しくなる
今回紹介したHMDをまとめると、次のようになります。
- カロード・ロータス&ロータス型HMD
→ 世界標準の使いやすさ。最初の一台にぴったり。 - ターキッシュリッド
→ 立ち上がりが早く、濃厚な味と煙を作りやすい実力派。 - アマボースト(Amavost)
→ 直置きに近いダイレクトな味わいを、比較的扱いやすく再現。 - ジップクラウド(Zeppelin HMD)
→ 灰をしっかり分離し、クリーンな味と焦げづらさを両立。 - ガラスボウル × ガラス系HMD
→ 見た目も含めてシーシャを楽しみたい人向けの、新しい選択肢。
自分が
・何を一番大事にしたいか(扱いやすさ、濃さ、クリーンさ、見た目など)
・どんなフレーバーやボウルをよく使うか
をイメージしながら選ぶと、ぴったりのHMDが見つかりやすくなります。
ぜひ、気になるものから一つずつ試してみて、自分だけのベストな組み合わせを探してみてください。



